1.古代より使用されてきた金の魅力
金は金属のひとつで黄金色の光沢のあり、また代表的な貴金属のひとつになります。
金は人間の社会において関わりがもっとも古い金属と考えられており、紀元前3000年頃にメソポタミア文明では加工された金製の兜などが作られています。
また古代の遺跡として有名なツタンカーメンの棺やマスクなどにも使われていますし、日本においても古墳から装飾品などとして出土しています。
一方で価値のある金属であるという認識から世界的にみて貨幣としても使われているなど普遍的な価値があるものです。
現在では、さまざまな金融商品が登場していますが、その中でも金に関しては定番の投資対象となっています。
金そのものは装飾品に使われるのほかにも、その安定した性質から電子部品などにも広く用いられているものです。
また存在する量も限定的なものになります。
古代においては金の状態である自然金がその採取される源でしたが、精錬する技術が発達し、金鉱石から抽出されるようになっているものですが、それらには取り出すためには莫大な費用が発生するものです。
その費用を使ってでも取り出すだけの価値があるものですが、それでも産出量は限られます。
日本はかつて金の産出量が豊富でしたが、現在ではほとんど彫り尽くされており商業的に行われているところは、鹿児島県の菱刈鉱山のみとなっています。
なお、世界的に見れば産出量がもっとも多いのは中華人民共和国で続いてアメリカ合衆国、オーストラリア、南アフリカ共和国、ロシアと続きます。
全世界で見れば2009年の年間産出量は2450トンです。
一方で精錬された金の総量は2014年の時点で183,600トンであり、新たな産出によって増加傾向にあります。
2.金投資の方法と保有の仕方
金価格はある程度、コントロールされているものですが、現実には景気動向によって左右されるものです。
現在では金本位制ではありませんが、外貨準備の方法として各国で保有されています。
特にアメリカの場合には、8134トンのを保有しており、これは外貨準備の78.2%にも達しています。
特に欧米でこの傾向が強く見られるものです。
一方で日本は政府の保有は765トンで外貨準備に閉める割合は2.1%に過ぎません。
ただ、日本は大量の電子機器が使用されています。
電子部品にも使われている金を含める日本の保有総量は約6800トンとされており、金の現有埋蔵量の約16%にも及びます。
このように装飾品から産業用までさまざまな用途に使われており、産出量も限られていることから普遍的な価値があるものとして、現在でも通貨の代わりとして保有されていますし、また相場で価格が日々変動しているため投資目的で保有している人も多くいるものです。
特に経済危機や戦争といったことが起これば投資として買われる傾向にあり、それを狙って投資する人も多いものになります。
(参考・・・株式会社ゴールドリンクの評判・口コミ)
このため金融商品の中では定番の商品です。
定番の商品ですが、金投資にはいくつかの種類があり、ひとつは証書だけで保有するものと現物を保有するものがあります。
前者は金そのものは業者が預かっており実物は保有しません。
メリットはすぐに売買することができることで、また管理する手間もないものです。
後者は金を購入して保有するもので、インゴットや金貨などが利用されます。
メリットは手元に置いておけることですが、盗まれるリスクやすぐに売ることができないといったデメリットもあります。
3.金を加工した装飾品の種類
いずれにしても、金の売買は盛んに行われているので、日本でも比較的簡単に手に入れやすいもので、また実物資産ということもあって安全性の高い投資方法といえます。
金投資をするさいに覚えて置かなければならないのが金の純度です。
金は製品にするために他の金属と混ぜて利用されます。
これらは装飾品によく利用されるもので値段を抑えるだけでなく加工をしやすくするために行われるものです。
このさいに金の純度は24分率で表現され、24Kとされるものは純度99.9%以上の純金を指します。
金の価格は純金の価格ですから、純度が低いものはそれだけ含有量が少なくなり、価値も下がります。
基本的に金投資で使われるものは純金、すなわち24Kが使われていますが、装飾品に関しては加工をしやすくするために18K程度のものが使われます。
なお、他の金属と混ぜ合わせることで色を変化させることができ、イエローゴールドやピンクゴールド、ホワイトゴールドなどの種類があります。
金投資を行う場合には、金融商品として提供しているものを利用する方法と、自身で金を購入して保有する方法があります。
後者は金融商品が出来る前にはよく行われているものでしたが、リスクがあることや税金の関係から一般的ではありません。
前者の金融商品であれば証券を購入するといった形で投資できるので売買すること自体が便利ですし、ある程度の量になれば現物に交換することもできるため手軽に行うことができます。
最終更新日 2025年7月8日 by luizmon