音楽で食べて行きたいと思ったら音楽大学を志望するのも自然です。

独学でやっていくのもアリですが、専門の知識や技術を学ぶのが夢を叶えるための近道になってくれることでしょう。

では実際に進学することになった場合の具体的なメリットに触れてみます。

 

■音楽大学に通うメリット

最大のメリットは音楽を主体とした生活を送れることです。

音楽が好きな人からすればできる限り大事なことに時間を割きたいものですが、音楽大学には理想的な生活を実現する環境が整っています。

プロを目指す上で必要な、理論や演習、実習などなど、音楽家としてレベルアップするための勉強を存分に堪能することができます。

専門性のある授業となりますので、その道で生きて行く覚悟がないと続かない恐れもあるものの、しかしながら業界で成功を目指す人にとって価値ある学校と言えるでしょう。

なお音楽大学だからといって偏りのある授業内容になっているわけではありません。

例えば武蔵野音楽大学の授業科目を例に挙げてみますと、外国語をはじめ、ビジネス、会計の基礎、経済学、コンピュータ・リテラシー、哲学など、一般的な知識も身に着けることができます。

ですからもし音楽の道以外に行く時にも不便が小さくて済むはずです。

 

実力主義の競争社会の中での生活のため、常に切磋琢磨できるのもメリットでしょう。

なんだかんだで音楽で大切なのは才能であり、才能を伸ばすためには刺激も必要です。

音楽大学ではライバルとなる生徒が沢山いますので、負けたくないという意識の中で学ぶことができます。

時には自分の未熟さに腹が立ってしまったり、挫折をしそうになったりと良いことばかりではないかもしれませんが、しかしながら切磋琢磨することで精神的にも強くなれるはずです。

実力社会で生きて行くためには精神的にタフになることは必要不可欠ですので、どんな苦境があっても自身の成長を信じながら日々努力をすることが大切です。

 

ちなみに実力がモノを言う世界ですから、スキル次第で年齢を超えて触れ合う時間も多くなり、歳は関係なく仲間ができることがあります。

上下関係に縛られることも少ないですから、交友関係を広げやすい学校とも言えます。

著名な教授からの直接的な指導を受けられるのも魅力のひとつです。

ここでもまた武蔵野音楽大学を例にしますが、世界で活躍し高い評価を得ている教授陣が招かれており、一流の音楽家と身近になることができます。

これは音楽大学に行かなければなかなか得られない機会ですので、世界に触れたいと考える人によって素晴らしい環境になってくれるはずです。

 

音楽大学に通っているというだけで良い印象を持たれやすくなるのもメリットと言えます。

専攻で音楽をやっているというと上品で素敵に見られることも多く、また家柄もしっかりしていそうに見られやすいです。

特に異性には良い印象を与えやすい一面がありますので、異性関係で得することもあります。

 

■音楽大学に通うデメリット

こうしたメリットがある一方、いくつかデメリットもありますので併せて解説をしましょう。

よく言われているデメリットとしては、学費が高い傾向にあることです。

一般の大学と比較をしてみても倍以上の費用がかかることが多いですから、経済的に余裕のある家庭ではないと厳しいかもしれません。

ただ奨学金制度も用意されていますので、費用面で簡単に諦めてしまう必要もないと言えるでしょう。

要は借金をすることになるため、後から返済をしなければいけませんが、しかしながらチャンスを掴むための制度ですので使わない手はありません。

現に奨学金を利用して入学するケースは珍しくないですから、費用面が心配な場合は注目してみると良いでしょう。

 

ところで、なぜ音楽大学は費用が高いのか、それは質の高い授業を受けることができるからです。

一般の大学の場合ですと、大人数の生徒に対して一人の講師で教えるという構図になるのが普通ですが、音楽大学はマンツーマンのレッスンも用意されています。

つまりどうしてもコストがかかってしまいますので、一般大学と比べても割高になってしまうのです。

もちろんそれだけ濃厚な時間を過ごせるわけですからメリットも大きいです。

 

楽器の用意やメンテナンスなどにも費用がかかることを知っておいた方が良いでしょう。

音楽をしっかりと学ぶにはそれなりの楽器を用意する必要があり、無論、メンテナンスをして管理をするのもプロになるための心構えです。

ところが高い楽器ですと100万円以上もすることがあり、定期的なメンテナンスにもお金がかかりますので、楽器の維持費によっても圧迫されてしまうこともがあります。

実力社会ゆえに就職先で苦労してしまうのもデメリットです。

中には無事にプロになることができたという人がいる一方、夢破れてしまう人が多いのも現実です。

それでも何とか音楽関係の仕事に就くことができ、音楽に携わっているケースもありますが、しかしながら全く関係のない業界に行く人も珍しくありません。

ただこれは実力がモノを言う業界ならどこでも共通する問題です。

ですから成功を掴むためにも強い意志を持って進まなければいけない道と言えるでしょう。

最終更新日 2025年7月8日 by luizmon

投稿者 luizmon