アパート

▶️賃貸経営について

賃貸向けのアパートやマンション、戸建住宅を誰かに貸して家賃収入を得るのが賃貸経営です。
どのようにして物件を貸し出し、賃料を得ているのかということを詳しく見ていくと次のようなことになります。

いちから始めるときには最初は事業計画を練っていきます。
周辺の賃貸物件の賃料や時給がどうなっているのかなどを調べて、どのような物件を建てるのか、利益は出るのかといったことを検討します。

そして土地を持っていないときには、最適な立地や価格の土地を探します。
すでに土地があれば、それは省けるので手間はかかりません。

そして設計会社、建設会社の選定を行います。
同時に賃貸物件を建てるならば、それに応じた資金が必要になります。

アパートやマンションなどをまるごと建てるとなれば、個人ですべての資金を賄うことは難しいので銀行に相談しなければいけません。

▶️設計について具体的に決めていく

資金調達が出来たならば、設計について具体的に決めていきます。
デザインや設備などを検討していき、コストやメンテナンスのしやすさを考慮して最も良いプランを固めます。

図面ができたならばいよいよ工事を行います。
工事では欠陥住宅になるのを防ぐためにも、図面通りに作業が進んでいるのかを確認していかなければいけません。

建設についての知識がないとわかりにくい部分があるので、途中でチェックをしてくれる建築士を雇うと良いでしょう。
そうして手抜き部分や目立った傷、汚れなどがないかを調べていき予定通りの品質を実現できるようにします。

▶️賃料をどう決めるか?

建物ができたならば、入居者を集めるわけですが、賃料は周辺の相場や銀行への返済、建物の質なども考えて適切な金額を設定していきます。

それから募集広告を出していきますが、仲介業者と契約をして不動産業者のネットワークを通じて募集をしたり、住宅情報誌や賃貸情報サイトなどに掲載をします。

すぐに入居者が見つかるとは限らず、募集をしている間は仲介業者が定期的に報告を行います。
もし何ヶ月も入居者が見つからないというのであれば、賃料の再設定なども考えなければいけません。

募集を見て入居希望者がやってきたら、こんどは審査を行います。
審査では家賃の滞納をしないか、近隣に迷惑をかけるような生活をすることはないか、といったことを見ていきます。

大きな会社の正社員であれば、安定した収入がありますし、騒音トラブルなども起こりにくいので審査に通りやすくなります。
最終的な判断は、オーナーが決めることもあれば、仲介業者に丸投げをすることもあります。

それはケースバイケースです。

▶️定期借家契約と普通借家契約

入居者が決まったら契約を行います。
更新をしない期間限定の定期借家契約と正当な事由がないと契約し続ける普通借家契約があります。

どちらの契約をするかは賃貸経営のスタンスに合わせていく決めていくことになります。

契約を結び入居者が入ったら、賃料の徴収や維持管理費などお金の管理や設備が壊れるなどのトラブルへの対応、退去者の対応、入居者の再募集などを継続的にやっていきます。

そうして十年、二十年と経てば建物や設備が劣化していきますから、大規模修繕への備えも必要です。

やることが多いですが、賃貸経営サポートをする会社がちゃんと仕事をしてくれれば、これまで不動産業とは無縁であった素人でもやっていくことは可能です。

もちろん、いろいろな不安も出てくるでしょうから、始めるのはわからないことをクリアしてからでも遅くはありません。

▶️自己資金があればよいのか?

例えば賃貸経営をするにあたって、出てくる疑問としてどのくらいの自己資金があればよいのか、ということがあります。
自己資金がまったくなくても始めることが出来るという話もありますが、それは良い選択ではありません。

物件を建てるだけでなく、登記や仲介手数料などもすべて借りるとなれば、金利の負担が膨れ上がり利益を得ることなどできなくなります。
堅実さを求めるのであれば、物件価格の2割と各種手数料分くらいは用意をしておくのが安全です。

それから始める前から失敗することを考えるのは、気分がいいことではありませんが、どこにつまずくのかを知っておくことは大切です。

賃貸経営に失敗する理由としては、入居者が入らず、入ってもすぐに退去してしまう、物件の価格だけを見て維持管理のコストを見ていない、管理会社に任せっぱなしにしてしまうといったことが挙げられます。

▶️賃貸経営で失敗しないための全保連のアドバイスは?

どれも基本的なことのように見えますが、それに気が付かない人が結構いるのです。
そうしてそういう失敗をする根本的な理由は、マンションやアパートは自動的に賃料が入ってくるものだという考えです。

利益を上げるためには、しっかりと入居者の募集や選定、入居中のトラブルの対応をしていかなければいけませんし、維持管理で余計な出費が出ないように切り詰めることも大切です。

そういった仕事は、管理会社のものだとしても、こまめに報告を受けて真面目にやっているのかを調べる気がなければ、見ていないところでどのようなことをしているかわかりません。

すべてはオーナーの姿勢次第で変わってくるのだと全保連はアドバイスしています。

出典:全保連 株式会社の採用/求人 | 転職サイトGreen(グリーン)

最終更新日 2025年7月8日 by luizmon

投稿者 luizmon

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